2024年2月26日
人種差別には、色々な種類があります。人種が違うことが理由で不当な扱いを受けるネガティブな差別。また、人種が違うことが理由で良い扱いを受けるポジティブな差別です。日本社会で優遇的な差別を受けて利益を享受できる人種は、「白人」だと言われています。表沙汰では言われないとしても、無意識の領域で「白人至上主義」と呼ばれる「白色人種の方が有色人種より優れている」という考え方があるからです。今回は、日本の白人至上主義に基づく「優遇的な差別」を利用した、結婚式場の広告写真に多数登場する白人について、問題提起したいと思います。 📢 注意当該記事で用いる「白人」という単語は、「白色人種」の人を指しています。 結婚式場広告における白人至上主義 最近の結婚式場の広告を見たことがありますか?年代によっては、結婚式場の広告なんて、なかなか目にしませんよね。結婚式場を運営する企業の広告のターゲット層は結婚適齢期の女性でしょう。20代女性である筆者は、instagramやFacebookの様々なSNS媒体で結婚式を斡旋する業者の広告をよく見かけます。そしてそれらの日本の結婚式場広告は、いつも白人男性と結婚しているのです。 白人男性と結婚するのが「理想像」で良いのか? 結婚式場の広告写真は、ターゲットである若年層の女性に「憧れ」のイメージを植え付け、購買欲を掻き立てるために作られた媒体と言えます。 売上拡大のための広告は、企業に必要なものでしょう。一方で「美しくて、華やかで、幸せなイメージを作る」時に、どうして結婚相手は「白人男性」なのでしょうか?「国際結婚の増加」を背景に、「白人男性」を利用しているのでしょうか?いいえ、「国際化」を背景としているのなら、他の人種を一切登用していないのは不自然です。広告写真に黒人、東南アジア人、西アジア人、アラブ人などが全く登場しないのは何故でしょうか?日本にいる外国人は、白人が多いからでしょうか?いいえ、在留外国人は圧倒的にアジア人が多いです。日本政府が発表する在留外国人ランキングは、国籍別で以下の通りです。 在留外国人数 国籍別 国籍ランキングから、日本において白人が圧倒的少数であることが読み取れます。2024年現在も、有名なホテルや結婚式場が、「白人至上主義」に基づく広告を作り続けるのは、SDGsの目標に反するのではと危惧の念をいだいています。一刻も早く「白人至上主義」から脱するべきです。 結婚式場広告における白人至上主義の事例 それでは、実際の結婚式場広告写真を、幾つか見てみましょう。(引用元はゼクシィです)東京の結婚式場で検索した結果から、ランダムにピックアップしています。 例1:ホテルインターコンチネンタル東京ベイ ホテルインターコンチネンタル東京ベイの結婚式広告写真。アジア人女性が白人男性と結婚しているように見えます。 引用元:ゼクシィ ホテル インターコンチネンタル 東京ベイ 例2 :…