【異文化理解】あなたの「当たり前」は、「当たり前」じゃない!異文化理解のはじめの一歩
外国人の行動に、「え?」と驚いたことはありますか?自分が当たり前だと想っている事と、全く異なる行動をされて、戸惑ったり怒りを感じたりした事はありますか? 「当たり前」なことは、意外と「当たり前」じゃない 「普通は、こうするものだ」と、あなたが考えていることは、本当に「普通」のことでしょうか。 異文化に触れるという事は、時に小さい頃から教育されてきた事が覆されるような体験をすること。受け入れられる事もあれば、受け入れ難い事もあると思います。 ただ、相手の異文化を拒否するのではなくて、自分が信じている「当たり前」が、案外「当たり前」でない可能性もあることを知っておきたいものです。それが異文化理解のはじめの一歩として、重要だと考えます。 日本と他国の「常識」の違い 日本でいわゆる常識とされていることを見てみましょう。 あなたも「普通だな」「当たり前だな」と思うかどうか、チェックしてみてください😀 日本で「当たり前」とされていることの例 生活編 仕事編 交通編 食事編 上記の項目のなかで、いくつ「普通のことだ」「常識だ」と感じたでしょうか。 実は、これはどれも国によっては当たり前ではありません。上記の例に沿って、他の国では異なる「当たり前」を少し覗いてみましょう。 日本と異なることが「当たり前」とされる例 生活編 仕事編 交通編 食事編 登場した国旗メモ 🇲🇽 メキシコ🇨🇳 中国🇫🇷 フランス🇦🇺 オーストラリア🇻🇳 ベトナム🇮🇹 イタリア🇮🇳 インド🇩🇪 ドイツ🇹🇼 台湾 どちらの国の文化が正しいのか、というのは全く意味のない議論です。簡単にどちらが良い・悪いと決められる事ではないからです。国や地域が異なれば、文化が異なるのは当たり前の事。 違いを見つけた時に自分の価値観でジャッジするのではなく、相手の文化や風習に興味を持ち、違いの背景を知ろうとすることが大切です。 最後に 「郷に入れば郷に従え」と言う言葉があるように、他所の土地や環境に入ったときは、自分の習慣を突き通すのではなく、その場所の習慣やしきたりに従うのが吉。 それは、日本人が海外を旅行するときもそうですし、逆に外国人が日本を訪れる時にも言えること。自分が嫌だと思ったら、我慢せずに「自分はこう感じた」ということを、相手に丁寧に伝えることも大切です。 筆者のひとことメモ 特に、不快感と直接結びついている事象は、簡単に認識を変えられないと痛感しています。 ラーメンを「ずずず」と啜る音が、気持ち悪くて耐えられない日本在住10年のドイツ人の話を聞いた事があります。一度、「啜る音は、気持ち悪い」とインプットされると、それがどうも拭えないようなのです。日本で10年暮らしていて、麺は啜る文化があると理解していても、不快感を感じる自分を変えることはできないのです。 同じく、筆者は、「くちゃくちゃ」と音を立てて食べる地域の人と一緒に食事をするのはどうしても苦しいです「咀嚼音は、気持ち悪い」とインプットされてしまっているため、異文化と理解していても気持ち悪く感じてしまいます。 このように、全ての異文化が自分に合うわけではありませんし、合わせなければならないというわけでもありません。 自分の文化の価値観が全世界に通用するわけではない、ということを頭の片隅に置いておくだけでも、異文化理解の大きな一歩だと考えます。 それでは、また!