【チリ】 湖を見るだけのはずが …「ここどこ？！」予想外の大冒険に！

事件１）公共交通機関が無い！

まず、大前提として、「カホン・デル・マイポ湖」への外国人観光客向けツアーは沢山あります。
首都サンティアゴから遠くない観光スポットとして、とても有名なためです。
ただ、ツアーに参加すると、ツアーの旅程通りに動かなければならず、
自分たちのペースで移動することができなくなってしまいます。
私たちは「自分達のペースでゆっくりと現地でハイキングがしたい！」と思い、ツアーには参加しないことにしました。

首都サンティアゴは、Google Mapで検索しても公共交通機関の情報が見つからない街でした。
まずは「カホン・デル・マイポ湖」の近くの村「San José de Maipo　サンホセ・デ・マイポ村」まで、向かうことにしました。

【1】 サンティアゴからサンホセ・デ・マイポまで

電車・バスを乗り継いでサンホセ・デ・マイポまで辿り着きました。
Google Mapには公共交通機関情報が登録されていなかったため、駅員さんや地元住民に聞きながらなんとか辿り着きました。

辿り着きましたが、その先の公共交通手段が全く無い事が判明！涙
地元の人向けの相乗りバス(collectivo)に乗れるかと思ったらそれも無い。
徒歩の場合は12時間もかかる。
人気の観光スポットだから行けると思ったけど、浅はかでした、困った… 

【2】サンホセ・デ・マイポからエル・インジェニオまで

なんとか辿り着いた「サンホセ・デ・マイポ」という村から、目的地の「カホン・デル・マイポ湖」までの道のりは徒歩12時間。

と言うわけで、1泊してから翌日「カホン・デル・マイポ湖」に向かうことに。
1日目は、できるだけ「カホン・デル・マイポ湖」に近づこうという意図で、
サンホセ・デ・マイポ村からさらに20kmほど進んだ「El Ingenio エル インジェニオ村」に向かい
そこのホテルにチェックインして終了しました。

◾️サンホセ・デ・マイポ村からエル インジェニオ村までのアクセス

◾️宿泊したParque Almendro

バンガローのとても素敵なホテルでした。
ホテルに隣接したレストランがあり、そのレストラン「Restaurante Parque Almendro レストランテ パルケ アルメンドロ」は、明るい雰囲気で、店員さんも笑顔で優しくてとってもオススメ。
バンガローに宿泊する場合は、そちらのレストランの朝食が付きます。

【3】エル・インジェニオからサン・ガブリエルまで

翌日、目的地の「カホン・デル・マイポ湖」に向かいます。
ホテルの人にも確認しましたが、「エル・インジェニオ村」からの公共交通機関はやはり無いとのこと。

一度首都のサンティアゴまで戻ってツアーに参加した方がいいかも、とホテルのオーナーに教えてもらいます。
その選択肢にするのであれば、「そうしよう！」と思えば簡単に進められます。
ただ、せっかくここまで来たので、続きも自力で挑戦してみることに。

といいつつ、「カホン・デル・マイポ湖」まで徒歩6時間もかかるので、
ここに来て人生初のヒッチハイクに挑戦…

かなりスピードを出して過ぎていく車が多い中、快く止まってくれた赤い車。
夫婦と小さな子どもの3人家族が「サン・ガブリエル村まで行くよ！」というので
乗せてもらうことに！
歩いたら50分かかる道を、車で5分で進めました！

事件２）飲酒運転車両に乗る！

人生初のヒッチハイク終了し、その村の売店のおじさんに話を伺うと、
「近くにツアーのバスが止まる観光スポットがある」という情報を得ます。

ということです。

ちなみに、この会話も含めて現地の情報収集は全てスペイン語です。
スペイン語を聞き取るのにまだまだ苦労する私にとって、この情報は大収穫です。

心軽やかに歩みを進めると、ついに「CAMPING – PICNIC」と書かれた看板を発見。
実際の看板がこちら。観光客向けの施設のように見えます。

と思いながら、たまたま近くを通りかかった現地住民らしき2人組のお兄さん達に、
「カホン・デル・マイポ湖」を見せて、どうやって行けるか、念の為に相談。すると、

と言います。

ということで、愉しげで威勢の良い彼らの車に乗ることに。

人生2回目のヒッチハイクです！🚗

出身地やら、住んでいる場所やら、色々お互いの話をして盛り上がっていたところで、チリ兄さんは途中車を止めます。寄り道して買うものがあるらしい。

彼らが売店で買って持ってきた缶は、ビールでした🍺
そしてなんと、戸惑うことなく2人組チリ兄さん達は飲み始めます。

飲酒運転です！😂

事件３）突然下車で『ここはどこ？』

ビールを飲みながら、2人組チリ兄さん達は私たちに話し続けます。

飲酒運転しながら、人を信用するなという話をしてくる彼ら。
なんだか不安になってきた頃、

と、飲酒運転兄さん達が届けてくれた先は、全然違う場所。

降ろされた場所には小さなお土産屋さんがありました。

と言って、彼らは車で去ってゆきました。

行きたいのは温泉ではなく、「カホン・デル・マイポの湖」。
進んでいた道路は別の道で、湖を目指すなら、サン・ガブリエルの方まで戻らなければなりません…涙
車に乗った地点まで戻らないと…涙

降ろされた場所からカホン・デル・マイポまで

降ろされた場所から温泉村まで

チリ兄さん達がお勧めしてくれた温泉を調べてみました。
が！降ろされた場所から、徒歩3時間くらいかかる。
その時点で、既に15時を過ぎているので夕暮れが迫る… 😂

結局、「また電話してね！」と言われていたものの、「知らない人に付いて行くな」という彼らのアドバイスはもっともだと思ったので、彼らに連絡はしませんでした。
何故そこで降ろされたのかは、今も不明なままです。笑

その後、紫色の小屋のお土産屋さんに立ち寄り、お土産屋さん営むカップルに色々お話しを伺いました。
彼らに寄ると、なんと幸運なことに1時間に1回、温泉村を経由してサンホセ・デ・マイポまで戻るバスが、お土産屋さんの前を通るとのこと！

持っていたポテトチップスを皆んなで食べながらお喋りしたり、ドローンを飛ばして空撮したりして、バスの到着を待ちました。

お土産屋さんで販売しているのは、小さな石。
不思議なパワーを持つ石が沢山あるそうで、石の種類と効果について、色々解説してくれました。
残念、私のスペイン語力では、理解できませんでした。笑

降ろされた場所から温泉村を経由してサンホセ・デ・マイポまで

その後、無事バスに乗り、20分程温泉町に停留し、温泉を少し見て、
それからサンホセ・デ・マイポまで戻り、そこからサンティアゴまで帰ることができました。