Bonjour ! 🇫🇷
フランス留学を志して準備を進め、遂に滞在先が Lille リールに決まった!そんな貴方に、行く前に知りたいリールの街情報をお送りします。
2015年、リールに関する情報を集めようとした筆者は驚きました。
リールの情報を検索しても情報が全然ない!!!汗
「リール」のキーワードで一番最初に表示されたのは、釣り竿のリールでした。
(そりゃそうだ、検索する単語が悪い!という声が聞こえてきそうですが🤣笑)
リールに留学することが決まった方に向けて、行く前に知りたかった街情報をリール大学卒業生の筆者がご紹介します!
行く前に色々知りたいよね。リール大学の卒業生が教えてくれるって!
Table of Contents
リールの位置 – la localisation de Lille
まずは Lille リールの街の位置を確認してみましょう。
オー・ド・フランス地域の地図
Lille リールは、フランスの一番北の地域 Hauts-de-France オー・ド・フランスに位置しています。
リール中心街の地図
リール中心地は、リール Lille, ルーべ Roubaix, トゥールコアン Tourcoing, ヴィルヌーヴダスク Villeneuve d’Ascq, アルメンティエール Armentièresなどの街で構成されています。
リールにある大学のキャンパスは、リール中心街のあちこちに点在しています。
例えば、筆者が通っていたリール大学のキャンパスは、ヴィルヌーヴダスク Villeneuve d’Ascq、 ルーべ Roubaixにありました。
リールの交通手段 – les moyens de transport à Lille
Lille リールでの主な交通手段は以下の3つです。
・Métro メトロ
・Tramway トラムウェイ
・Bus バス
日本のPASMOのように、Carte Pass Passというカードがあります。作成すると便利です。
(ただしリール地域圏のみで利用可能なカードです。他県では利用できません。)
赤ラインと黄ラインがメトロ、青ライン・緑ラインがトラムウェイです。
メトロに時刻表はありませんが、数分に1本と高頻度で運行しています。
ちなみに、メトロもトラムウェイも無人の自動運転なんだよ!
リールの街並み – l’architecture de Lille
フランスには数多くの世界遺産がありますが、実はリールの街自体も世界遺産ということをご存知でしたか?
暮らす街は世界遺産!
リールは本当に美しい街です。リール市庁舎と鐘楼が「ベルギーとフランスの鐘楼群」としてユネスコの世界遺産に登録されています。それらの建物が位置するグランプラス Grand Placeは、散歩するにもカフェでゆっくりするにも最高の広場です。
グランプラスの様子 – Grand Place
グランプラスには、レストランやバーのテラス席が設置され、天気が良い日は沢山の人で賑わいます。
またクリスマスシーズンになると、クリスマス限定の観覧車が設置されます。
フェデルブ通りの様子 – Rue Faidherbe
リールで暮らしたら必ず歩く通り、「フェデルブ通り」です。
高速鉄道TGVのリールフランドル駅 Gare Lille Flandres からグランプラス広場 Grand Placeまで繋がる通りです。
ちなみに、フランスの全ての通りには名前がついています。「フェデルブ Faidherbe」は、1800年代にアフリカで植民地行政官として働いた人の名前。(セネガル・ニジェールにフランス植民地範囲を拡大した人 )
通りの名前を知ると、フランスの歴史がより色濃く見えてくるよ
バッス通りの様子 – Rue Basse
広場の周りにはたくさんのパティスリーやカフェがあり、ゆったり過ごすのにぴったりの場所です。
この街を散歩するのが楽しみになってきた!!
注意事項もあるみたいだよ。次の章は「治安」についてだって。
リールの治安 – la sécurité à Lille
暮らす街の治安は、気になりますよね。知っておくと良いリールの治安情報をまとめます。
リールの治安は、悪いと心得ること
日本と比較すると、フランスの治安はとても悪いです。そして、残念ながらリールの街も例外ではなく、治安は悪いものと心得てください。
現地についてからの情報収集が一番重要ですが、以下は基本情報として押さえておくと良いですよ!
治安が悪いスポットを避けること
フランス国内のどの地域でも共通して言えるのは、治安が悪いスポットをできるだけ避けることです。仕方なく通過しなければならない場合は良いですが、長時間滞在したり、1人でふらふら散歩するのは避けるのがベスト。家探しをしているなら、その地域は価格が低いことが多く魅力的に見えることがあるかもしれませんが、避けるのがおすすめです。
⚠️リール市内
メトロに乗ると、特にリールの南部に「Porte」という単語を含む駅名が多数あることに気がつくと思います。それらの地域は避けることをオススメします。日が暮れてから「Porte」が付く駅には行かないほうがいい、とリールの友人からよく言われました。
・Porte de Valenciennes
・Porte de Douai
・Porte d’Arras
・Porte des Postes
⚠️リール市外
ルーべ Roubaixは、フランス国内でも有数の治安の悪い地域と言われています。特に「Gare Jean Lebas Roubaix」は、麻薬取引商の温床なので、絶対に夜1人で行かないこと。
Roubaixだけでなく、メトロの駅には麻薬販売商がいることが多々あります。大麻を吸っている人もしばしば見かけます。基本的にスルーすればOK。話しかけられたり、「変かもしれない」と思ったら、自分の直感を信じてその場を離れるようにしましょう。
夜遅くに1人で出歩かないこと
基本的に夜遅くに1人で行動するのは危険です。日本のように治安の良い国で暮らしているのではないと十分に理解しましょう。
夜に1人で歩かなければならないシーンもあると思います。そういう時は怖がりすぎず、できるだけ単独行動の時間が短時間になるようにしましょう。
筆者も夜1人で家に帰ることも多々ありました。
高級品を身につけないこと
他人が見てすぐに高級だと分かるようなアイテムを身につけるのはやめましょう。高級ブランドの買い物の紙袋などもそのまま持ち歩いていると狙われる可能性があります。フランス人は、ほとんどの人が高級ブランドを身につけていません。
おまけ – 日本語を学ぶアニメが大好きなオタク系フランス人男性に要注意
筆者が留学していた時代(2016-2019年)に、日本人の女性間でよく言われていたのは、「日本語を学ぶ日本のアニメが大好きなオタク系フランス人男性は、十分に注意すること」でした笑
日本が大好きな人、日本のアニメが大好きな人、日本語を勉強している人…そんなフランス人に出会うことが多々あると思います。ただ、その中には「日本人女性」に幻想を抱いている変な人もいることを心に留めておいてください。
筆者の身近なところで、2つ日本人女性が巻き込まれた事件がありました。
事件集 1つはリール Lille, もう1つはボルドーBordeauxの事件
事件1
日本人女性がフランス人男性にストーカーされ、男性の意図通り行動しなかったために女性が首を絞められた事件。
*犯人は、大学生ではないのに、常に大学キャンパス内に滞在。
国際交流を装って、アジア系女性に片っ端から声をかけ、親交を図っていた。
はっきりと断らない日本人女性が自分に好意を持っていると勘違いし、付きまとう。
大学の授業を欠席して自分と一緒にいるよう強要し、断った日本人女性の首を絞めた。
大学は犯人を大学から追放、大学に進入しないよう警告。
当該日本人女性が警察に通報しなかったことから、大学からの警告を最後に事件は終了。
事件2
日本人女性の自宅にフランス人男性が侵入。日本人女性が強姦された事件。
*国際交流の場で、フランス人男性と出会う。
交流があり、フランス人男性は日本人女性の自宅を知っていた。
当該フランス人男性が日本人女性に好意を抱き、ストーカー行為を図る。
日本人女性が自宅に滞在している際に、鍵をかけていなかったためフランス人男性が部屋へ侵入。
日本人女性が強姦されてしまった。
(筆者の友人の知り合いの話。又聞きなのでその後の事件の対応など詳細は不明。)
文化が異なることから、「フランスではこれが普通なの?」と戸惑うことがあるかもしれません。ただ、例え文化の違いでも、貴方の感覚で「嫌だな」と思ったらその感情を大切にしてください。
何かあった時は、身近にいる友人や大学の教員等に必ず相談して下さい。
リールの天気 – la météo à Lille
リールの天気は、9月〜3月は曇りまたは小雨の日がかなり多いです。日本と異なり、冬は日の出が遅く日の入りが早いです。そもそも日照時間が少ない上に天気が悪いので、ビタミンD不足の注意喚起をよく耳にします。天候が原因の鬱症状には十分注意しましょう。
ヨーグルトとかに「ビタミンD 入り!」なんて、書いてあるのをよく見たよ!
リールの人々 – le peuple à Lille
リールの人々は、本当に優しいです。
フランス語で、「Le Nord est froid en temps, mais chaleureux en gens 北の地域では天気は冷たいけど、人は暖かい」という言葉があります。その言葉を裏切ることなく、リールの人々は本当に優しいです。
そんな人々に囲まれたリールで知っておくと良い必須のお作法を2つご紹介します。
ビズの回数 – 2回
フランスは、地域によってビズの回数が異なります。リールでは2回が標準です。友達に会った時と、友達と別れる時、どちらもビズをするのでお忘れ無く。
パーティーなどで大人数の場合は、ビズをスキップすることも可能ですが、それ以外はほとんどビズをします。
ビズをしようと近づいてくれた友達がいたのに、私が一歩下がっちゃって相手をオロオロさせちゃったのは今も笑い話です。笑
上記は、フランスの地域別「ビズの回数」マップです。
- UNE SEULE BISE 1回
- DEUX BISES 2回
- TROIS BISES 3回
- QUATRE BISES 4回
ちなみに大学の先生や仕事仲間とはビズをしません。
扉の作法 – 扉を後ろの人のために開けておく
扉を開けて出入りをする場所では、必ず後ろに人がいないか確認しましょう。人がいる場合は、その人のために扉を開けておくのがリールの街での常識です。
そして、扉を開けてくれた人に対しては、「Merci」とお礼を言いましょう!🙂
ちなみにパリの街では、開けておいてくれる人は少数派。パリの人が冷たいと言われる理由の一つかもしれません。
リールの方言 – le dialecte de Lille
フランス語にも方言があります。特に南フランスは、独特のアクセントがあります。一番美しいフランス語と言われるのはロワール地方のフランス語。それと比較してリールのフランス語はどうでしょうか?
一般的に、リールのフランス語の発音はロワール地方とさほど違いがないと言われています。
ただ、いくつか北の地方のみで使われる表現があります。ぜひ滞在期間中に地元住民から北の地方の独特な表現を学んでみてください!
方言とは別に、シチと呼ばれる言語があります。フランス北部のみで使われる言語です。一方でシチを実際に話す人は少ないので遭遇することはほとんどありません。
最後に
今回は、リールの基本情報をまとめました。
その他、リールに行く前に知りたいことがあれば、ぜひ気軽にinstagramから筆者に質問をお寄せください!😆
私が直接、質問に答えます!
それでは、また!🇫🇷