人種差別には、色々な種類があります。
人種が違うことが理由で不当な扱いを受けるネガティブな差別。
また、人種が違うことが理由で良い扱いを受けるポジティブな差別です。
日本社会で優遇的な差別を受けて利益を享受できる人種は、「白人」だと言われています。表沙汰では言われないとしても、無意識の領域で「白人至上主義」と呼ばれる「白色人種の方が有色人種より優れている」という考え方があるからです。
今回は、日本の白人至上主義に基づく「優遇的な差別」を利用した、結婚式場の広告写真に多数登場する白人について、問題提起したいと思います。
日本の結婚式場の広告を見たことがある?
ホテルとかチャペルとか、すごく綺麗だよね〜!
よく見ると、白人男性と結婚している写真ばっかりなんだよ。参列者も白人ばっかり。
え、そうなの?!
📢 注意
当該記事で用いる「白人」という単語は、「白色人種」の人を指しています。
Table of Contents
結婚式場広告における白人至上主義
最近の結婚式場の広告を見たことがありますか?
年代によっては、結婚式場の広告なんて、なかなか目にしませんよね。
結婚式場を運営する企業の広告のターゲット層は結婚適齢期の女性でしょう。
20代女性である筆者は、instagramやFacebookの様々なSNS媒体で結婚式を斡旋する業者の広告をよく見かけます。そしてそれらの日本の結婚式場広告は、いつも白人男性と結婚しているのです。
白人男性と結婚するのが「理想像」で良いのか?
結婚式場の広告写真は、ターゲットである若年層の女性に「憧れ」のイメージを植え付け、購買欲を掻き立てるために作られた媒体と言えます。
売上拡大のための広告は、企業に必要なものでしょう。一方で「美しくて、華やかで、幸せなイメージを作る」時に、どうして結婚相手は「白人男性」なのでしょうか?
「国際結婚の増加」を背景に、「白人男性」を利用しているのでしょうか?
いいえ、「国際化」を背景としているのなら、他の人種を一切登用していないのは不自然です。
広告写真に黒人、東南アジア人、西アジア人、アラブ人などが全く登場しないのは何故でしょうか?
日本にいる外国人は、白人が多いからでしょうか?
いいえ、在留外国人は圧倒的にアジア人が多いです。
日本政府が発表する在留外国人ランキングは、国籍別で以下の通りです。
在留外国人数 国籍別
引用元:出入国在留管理庁 ホームページ
国籍ランキングから、日本において白人が圧倒的少数であることが読み取れます。
2024年現在も、有名なホテルや結婚式場が、「白人至上主義」に基づく広告を作り続けるのは、SDGsの目標に反するのではと危惧の念をいだいています。
一刻も早く「白人至上主義」から脱するべきです。
日本人をターゲットにしているのに、「白人」を多数登用するのは変。他の人種を採用するなら「多様な人種を採用するべき」という考え方だよ。
そうだね… 実際の結婚式場の広告写真を見てみようよ
結婚式場広告における白人至上主義の事例
それでは、実際の結婚式場広告写真を、幾つか見てみましょう。(引用元はゼクシィです)
東京の結婚式場で検索した結果から、ランダムにピックアップしています。
例1:ホテルインターコンチネンタル東京ベイ
ホテルインターコンチネンタル東京ベイの結婚式広告写真。
アジア人女性が白人男性と結婚しているように見えます。
例2 : 白金迎賓館 アートグレイスクラブ
次に、白金迎賓館 アートグレイスクラブの結婚式広告写真。
結婚式の参列者は白人ばかり。一方で、中央に立つ新婦はアジア人です。
例3:ルミヴェール TOKYO
次に、ルミヴェール TOKYOの結婚式広告写真。
日本の結婚式場の広告なのにも関わらず、参列者イメージは全て白人。もはや花嫁も白人です。
「ルミヴェール TOKYO」で結婚式を行なうカップルは白人が多いのでしょうか?
一方で、「ルミヴェール TOKYO」のホームページを見ても、日本語以外の言語を選択することはできません。
日本語ができる白人対象のサイトなのでしょうか?
例4:ザ ストリングス表参道
最後に、ザ ストリングス表参道の結婚式広告写真。
こちらもアジア人女性と白人男性が結婚しているように見えます。
最後に – 未だに溢れる白人優遇の時代遅れな広告はいつ無くなる?
今回は、「白人」が結婚式会場の広告に多用されていることをご紹介しました。
結婚式場の業者が、20代である筆者をターゲットに広告を仕掛けていたのでしょう。ある時期に結婚式の広告が手元に溢れていたのですが、その広告が白人だらけだった事に憤慨して、この記事を書くために筆を取ることにしました。
既にご存知かと思いますが、結婚式会場の広告だけに留まりません。
「白人」のモデルを優遇しているのは、他の業界でも多数あります。
・スポーツクラブの広告
・美容サロンの広告
・歯科医院の広告
・洋服ブランドの広告、など
挙げればキリがありません。
筆者が感じている違和感を、どれくらいの方が共感してくださるのか未知数ですが、今回は問題提起記事として書きました。
ぜひ機会があれば、皆さんの意見もお聞かせください😌 (instagram @tsubakurame_travelまで!)
それでは、また!