2024年2月9日
ボリビアのアンデス山脈に抱かれた、小さな村を訪れました。 南米の最貧国とも言われるこの国で、ホームステイ形式の宿を営む一つの家族と出会いました。 その村で私たちは、首都ラパスの数倍にあたる滞在費とタクシー代を支払うことに。 小さな村を応援したいという気持ちと、あまりに高い料金に戸惑う気持ち――その相反する感情を正直に綴ったのが、この記事です。 果たして私は、素朴な村の暮らしにささやかな貢献をしたのか。 それとも、したたかなビジネスマンにうまく稼がせただけだったのか……。 ボリビアで感じなかった「最貧国」:円安と物価高 ボリビア - 南米の最貧国 ボリビアは、時に「南米の最貧国」と呼ばれることがあります。 ボリビアは錫や天然ガス等の天然資源に恵まれながら、同国の歴史を通じて富の不平等な分配が続いた結果、南米の最貧国となっている。多民族・複合文化の国であることに加え、高山地域、渓谷地域及び熱帯低地からなる複雑な地形及び内陸国であることが国の発展において大きな阻害要因となっている。 ボリビア - ラパスの価格帯 しかしながら、街中の価格も「最安」なのかというと、そうでもありません。 例えばサイゼリヤや日高屋などの日本の最安値レストランの方が、安い場合があります。私たちが訪れたボリビアのレストランの内のいくつかをご紹介します。 ボリビアで感じた「ぼったくり」 「観光客はお金を持っている」と思っている人が沢山います。「外国人だから、高めに請求しよう」と考えている人が沢山います。世界旅行をしていると良くあることです。ボリビアでは、何かを購入する時、全てがまず価格の確認と交渉からスタートする印象を受けました。特にバスのチケットの料金は、現地の人が支払う価格と外国人向けの価格が大きくに異なる場合が多々ありました。(もちろん価格に納得した場合や、看板に正規の値段が記載されている場合などは、価格交渉は不要です。)さらに、私が出会ったボリビア人のほとんどが英語を話すことができませんでした。そのため、毎回スペイン語で値下げ交渉をしなければならず、食事をするだけでも次第に疲れを感じるようになりました。まさに「ぼったくり疲れ」です。 ◾️「ぼったくり疲れ」とは?何に対しても高めの価格を提示され、常に「ぼったくりの対象」として扱われてしまうこと。そして、買い物の度に繰り返される値段交渉に、心が少しずつすり減って疲れてしまう現象です。(筆者の造語です笑)…