日本でもよく見かける「カシューナッツ」。
さて、貴方は「カシューナッツ」の実を見たことがありますか?
「カシューナッツ」に毒があるって知っていましたか?
身近な食材なのに、実のところその正体は意外と知られていません。
ブラジル出身の友人が教えてくれえた「カシューナッツの秘密」をご紹介したいと思います!
私たちがよく見る「カシューナッツ」
日本のスーパーに必ずあると言っても過言でない、カシューナッツ。
おそらく、食べたことが無いという方はほとんどいないのではないでしょうか。

一方で、カシューナッツの「実」を実際に見たことがある方は少ないかもしれませんね。
日本では栽培されていないカシューナッツの「実」、
その名も「カシューアップル」をご紹介したいと思います。
ほとんど知られていない「カシューアップル」の正体
橙色のピーマンのような形の果物、これが「カシューアップル」です。
私たちが普段食べている「カシューナッツ」は、この果実から採れるのです!
カシューアップルは、南米・ブラジルが原産の果物。
16世紀頃、ポルトガル人によるブラジルの植民地化をきっかけに、世界各地へと広まったと言われています。

カシューアップル果実の上に「ちょこん」とついているベージュの部位に、
私たちがよく知っているカシューナッツが入っています。
大きな果実の先に、わずか一粒だけ実るナッツ。初めて見たときは、思わず驚かされました!
実は、このベージュの殻の部分には毒があるため、
生のままでは決して食べることができません。
一方で、橙色の実の部分は、そのまま果物として食べることができます。
橙色のカシューアップルの実を半分にカットしてみましょう。

橙色の果実を半分に切ると、中はスポンジ質になっていて、果汁たっぷり。
噛む度に「じゅわ〜」と甘酸っぱい果汁が広がります。
名前に「アップル」とある通り、少しリンゴのような風味もあります。
ただ、果汁には少し苦味もある独特な味わいです。
ブラジルでは、家庭で食べる果物として有名だそうです。
「カシューナッツ」を作るプロセス
日本で売っているカシューナッツは、
こんなに大きい実の上の部分だけを大量に集めているのね!
どうやって実からナッツに加工するんだろう?
日本のスーパーに並ぶカシューナッツは、カシューアップルの上部についているナッツ部分だけを丁寧に収穫・加工したものです。
その工程を知ると、一粒の価値がより深く感じられます😄
◾️カシューナッツが出来るまでのステップ
1. 殻つきの生カシューナッツを天日干しする
2. 高温蒸(スチームロースト)処理を行い毒素を蒸発させる
3. さらに煎(ドライロースト)処理を行う
4. 殻割り・殻むき、品質選別を行う
5. 出荷・流通へ
こうして手間ひまかけて加工されたカシューナッツが、
私たちの手元に届いているというわけです🥹
Youtubeなどでは、カシューナッツ加工の過程を紹介するドキュメンタリーを見ることができます。
カシューナッツが日本のスーパーに大量に並んでいるのは、
この動画に登場する過酷な労働の上に成り立っているのだと思うと、感謝せずにはいられません。
カシューナッツを口にするときは、
1粒1粒のために手仕事があったことを忘れずに、
大切に食べたいと思います….
それにしても、ナッツを収穫されたあとのカシューアップルの実の部分は、その後どうなってしまうのでしょうか?
それでは、また。🇧🇷
